2012年7月4日水曜日

感想 「バーナード・リーチ展」いってきました



日本民藝館まで、バーナード・リーチ展を見に行ってきました。

他の美術館などに行く時とは違って、民藝館はそこにいるだけで心穏やかになれる場所。「あ、行こう」と思いついた時に、自転車で遊びにいくおじいちゃんの家のような感じ。駒場のずいぶん良いところにあるおじいちゃんちですが。

民藝運動にも深く関わったバーナード・リーチの今年は生誕125年、作陶100年の記念の年ということで、所蔵品の中から選りすぐりの170点の作品が一同に見られる展覧会です。

同じように民藝運動の中で活躍した、濱田庄司、河井寛次郎と比べると、人柄なのかリーチの陶芸作品はより暖かさを感じます。また、今回いくつか展示されていたリーチの風景や人物を描いたスケッチがまた味わいのある絵で心にとまりました。


『バーナード・リーチ日本絵日記』

リーチの日本滞在中に記した日記と絵をまとめた本。本は白黒、文庫なので小さいですが、今回見た絵もいくつか入っていました。どこか浦沢直樹を思わせるような人間味があふれる人物の絵が上手くて、関係ないけど漫画を描いてほしかった気になります。

併設展では、初期伊万里、朝鮮時代の白磁、濱田庄司、ガラス絵、木彫りの神様、などなどが見れました。素敵なのは、展示室の真ん中に生けられている季節の花。私が行ったときは定かではないですが、ホタルブクロとシモツケソウの素朴でかわいらしい花が飾られていました。

休日だったのでいつも行く平日よりは人が多かったですが、民藝館の建物がすべてを調和してくれるためか、人が多くても全然いやな感じがしないという発見もありました。木のぬくもりを感じたいので、ここに訪れたときは階段の手すりや壁をやたら触りながら歩きます。

静かな午後の駒場をすり抜け、帰りは駅前の古本屋で本を眺め、マクドナルドでちょっと小腹を満たしてぼうっと。民藝館コースの時は、言葉で沢山のことを言い切ってしまいたくないので、全体的にほんわりモードで終了。


ガラス絵のなかにこんな顔をした人がいました。




2 件のコメント:

  1. 民藝館、別の人にもおすすめされたとこで、
    美術館に飢えてきたし、そろそろ行きたい!

    が、この暑さにめげる・・

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  2. 駅から少し歩くし、涼しいときにいってみてー
    そしてお誘いしたい展覧会ありますので近々・・!

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