2011年10月3日月曜日

感想 「朝鮮時代の絵画」いってきました


日本民藝館で開催中の
「朝鮮時代の絵画」展を見に行ってきました。



そんなに人が多いときに行った事はないけど、
さすがに午前中はとても静か。

障子から入る外の光があったかい 〜〜
建物の木の香りを必要以上に嗅いだりして 
二階へつながる木の手すりを
さささーっと触りながら、階段をのぼる
時々 ギイー・・っと床のきしむ音がする 。

どことな〜く、おじいちゃんちに来た気にさせる
この建物を感じたくて 足が向いてるところもある。


大展示室が、今回の特別展の
19世紀頃の朝鮮時代の民画の展示室となっていて、
その他の展示室はいつも通りコレクションが並ぶ。

民藝館を訪れる楽しみの一つでもあるのが、
え"! っと驚く 変な絵が見られることだったりして
今回も何かオモシロ品に出会えるかなという
期待をしつついってみたけど
予想以上に、朝鮮民画って全体的に珍品めいてて
なかなか甲乙つけがたかった。。

でも、描いた人は真面目なんだよねえ、きっと。
下手なものが全部おもしろいわけじゃないんだけど
真面目だからこそ、素朴な感じがでておもしろい。

前期と後期で作品の入れ替えがあって、
絵画作品を大幅に入れ替えしますということなので
どうにか後期にも行ってみたい。

なぜならパンフレットに出ていた
瀟湘八景の図が妙な雰囲気をただよわせているから・・



この画力で、よくこの画題に取り組んだなと、。
もうちょっとがんばって!
でもなぜか微笑ましい。


鑑賞することって何がおもしろいのか、
考えると、自分なりの理由は色々あるけれど、 
いいものを見たな って思う時は
身体感覚に何か訴えるものがある。
下手な民画でも、こちらの想像力で補おうとする時点で
感覚機能をつかっているし、
今回出ていた丹波焼きのなかでも
どうしても手で触りたくなるような
感触を確かめたくなる壺があったり、
この前見てきた大雅の絵だって、
音や空気まで伝わってきそうだったり。

目で見ながら、実は身体で感じようとしてて
自分の身体感覚にぴったりくるときに
感動したり おもしろいなと思ったりしている。

作った人の意図と
見る人の意図も 全く違ってたりして
作る と 見る の関係性も不思議でおもしろい。
見るというより、自分にとっての何かを
見つけ出すために おこぼれをもらいに行くような感覚で
いつも何かを見に行っているのかも。

なので 押し付けがましい作品よりも
いかようにでもどうぞと 裸でたたずむ素朴な絵にも
心ひかれたりするのかもしれない。

1 件のコメント:

  1. 素朴絵、出た!笑

    民藝館、良いのやりゆうね~今度こそ行ってくるわ!

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